本書は、社内交渉プログラムと社外交渉プログラムで構成されます。社内交渉プログラムは、取引ビッグデータから主たる取引を抽出し、商品ミックスの再構成、商流の再構築を行う組織統合設計法です。
戦略的役務取引は、BEPS時代の新しい取引として提唱されます。国際税法を順守しながら収益を極大化させ、地域、事業、機能、出資の論理バランスをとるグローバル組織を設計します。
対外交渉プログラムは、M&A交渉ゲームそのものです。複数の交渉軸上にて相対する力学を発生させ、複数の交渉軸に転調を繰り返すことで、自陣に有利な交渉合意点に導く訓練です。
M&A交渉ゲームは、あらゆるゲーム的状況を回避かつ排除できる社内人材を育成できます。
序論: M&A交渉人養成プログラムの概要
1.ゲーム的状況のマネジメント
2.M&A社内交渉人の必要性
第1部
社内交渉プログラム
序章
組織設計フレームワークの概要
1.「取引」に着眼する
2.組織の「階層」を設計する手法
3.「組織設計PDCAサイクル」で運用する
4.「組織設計5階層モデル」と
「PDCAサイクル10ステップ」の対応表
5.BEPS対応のグローバル組織設計法
第1章 第1階層
主たる取引と商流工程設計
第2章 第2階層 原価構造と収益構造
第3章 第3階層 組織実体と支配権実体化
第4章 第4階層
事業への資産割当と投資回収
第5章 第5階層 グローバル組織構造
第2部 社外交渉プログラム
第1章
M&A社外交渉力の優劣決定因子
1.M&A社外交渉力の優劣を決める3因子
2.相対の交渉力学
3.複数人のゲーム的状況
4.交渉人のバリュエーション技量
第2章
M&A社外交渉ゲームの戦術
1.M&A社外交渉ゲームの定量化手法
2.戦略的FCF、戦略的デューディリジェンス、
戦略的バリュエーションのつながり
3.戦略的FCFの生成
4.戦略的デューディリジェンスの
ターゲットポイント
5.戦略的バリュエーション
6.交渉串と交渉カード
AppendixA
M&A交渉ゲームの基本形
AppendixB M&A交渉人養成プログラムカリキュラム