クライアントの目

エスネットワークスではコンサルタントが常駐し、
会計や財務の実務支援から経営改革のアプローチをさせていただくスタイルが主流です。
今回は財務会計支援を皮切りに、
合併および経営全体の最適化をお手伝いさせていただいたお客さまをご紹介させていただきます。
今回も担当コンサルタントが社長さまに率直なご意見をいただきにお伺いしました。

今回、インタビューにご協力いただいたのは
株式会社ニッセンレンエスコート代表取締役副会長の大沼輝臣氏と代表取締役兼執行役員社長の外岡学氏です。
同社は2009年4月に株式会社ニッセンレンライフと株式会社エスコートカードとの合併により創立。
現在は、北海道内でNo.1の利用者数を誇るクレジットカードを発行する信販会社です。
エスネットワークスでは、合併前から株式会社ニッセンレンライフへの財務会計支援やデューディリジェンスなどを始め、
経営全般に渡る支援を現在も継続して担当させていただいております。
では、担当の札幌支店長 福島憲法がインタビューします。

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枠を超え企業全体を支援してくれた
Q.2009年4月の統合を始め、弊社の役割はどのようにご覧いただけましたでしょうか。

大沼副会長

合併直前の3期までは赤字が続いていましたが、2009年の合併を機に黒字へ転換し、現在も継続して配当ができています。金融機関からの評価も非常に高くなり、資金も潤沢に落ち着いた経営ができていますが、これらはすべて福島さんのおかげと言っても過言ではありません。私も北海道銀行に勤めていた頃には多くの企業支援を見て来ましたが、本当の経営支援とはエスネットワークスさんのように内部に入り込まないとできないものだと実感しました。この方法は非常に貴重ですし、経営者としては本当にありがたいものです。エスコートカード社との合併前から入っていただき、当社が組合から株式会社へ転換する際の会計基準の策定や、北海道内の日専連グループの統合調整、合併の際のデューデリジェンスやバリュエーションなどのアドバイス、株主総会の資料作成、基幹システムの統合までも助言をしていただき、挙げたらキリがないですが、財務会計という枠を超え、我々の企業全体を支援してくれました。このような業務は監査法人には依頼できないですし、社内にいて臨機応変に対応してくださったおかげで、短期的にも長期的にも我々は本当に助かりました。

外岡社長

また、我々経営層だけでなく現場からの評価も高かったです。我々からしても今回の合併を機とした社員のレベルアップの効果はとても大きく、福島さんをはじめエスネットワークスさんの方々が社内に入ってくれたおかげで、若手を始めとした社員が、皆さんの背中を見て成長しました。その結果、業務効率化と勤務時間の短縮が実現し、リストラという形を取らずして、赤字から黒字へ転換が図れた。これは現場で相当な尽力をしてくれたと感じています。経営の観点からも現場の観点からも効果の高い施策を実践してくれたと感じています。

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社長の元気な姿を社員に見せよう
Q.今後の御社の展開と私たちに期待することをお聞かせいただけますでしょうか?

外岡社長

私は35年以上、小売業界で経験を積み、ここに来るまえはスーパーマーケットチェーンを展開する東証一部上場企業のアークスグループで取締役を務めさせていただいておりました。小売りから金融へと異なる畑から来ましたが、企業経営として大切なことは、収益の追求とリスク管理に尽きるかと思っております。まず、会社を潰さないことを肝に命じ、コンプライアンスの問題も意識して、悲観的に戦略を考えつつも楽観的に積極果敢に戦略を実行に移していきたいと思います。私たちを取り巻く環境は厳しいですが、世界から比べれば日本のカード利用率はまだまだですし、様々なシーンでキャッシュレスは広がっています。これから社会を担う若者に対する正しい消費の啓蒙も必要でしょう。ユーザーを増やす方法や機会はまだまだあると思っています。

大沼副会長

自身の将来を見つめれば、我々には業界全体を考えていく必要性があると思っています。そのためにも我々は公的な企業として透明性を高め、信用度を上げて行く努力を重ねていかなければいけません。今後、我々のような地方の信販会社は苦戦する環境の変化が起ってくるでしょう。現在もクレジットの利用手数料は下降傾向にあり、やがてインフレになれば金利が上がる。そのときにどうするかの布石をいま打たなければいけない。この相談もいままさに福島さんにさせていただいていますが、一方法として少子高齢化が進む中でまずは特定のユーザーとしての若い方々が、クレジットの利用拡大を正しく理解していただけるよう、我々自身がコンサルティング業務をできるようになっていく道を確立すべきだと思っています。そういった意気込みも含めて、外岡社長が言ったように、悲観的に考えて楽観的に挑戦していこうと。だからこそ、我々経営陣は明るく、前向きに動く姿を社員たちに示さなければなりません。

外岡社長

社長に元気がなければ、社員は不安になります。経営者の皆さんは大なり小なりの悩みを抱えていると思いますが、自分を励まして、毎朝明るく「おはよう!」と社員たちに挨拶すべきです。そして、社員をはじめとした経営資源をフルに活用して、地方の事業者ならではの特色づくりをしていかなければいけないと思っています。北海道発の量販店さんが北海道現象を起こしたように、我々も独自性の追求をしていこうと思います。

本日はお忙しいところ、どうもありがとうございました。

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担当者の横顔

福島 憲法
株式会社エスネットワークス 北海道支社


早稲田大学理工学部経営システム工学科卒業。公認会計士試験合格後、エスネットワークス入社。情報通信、不動産、金融業界などのM&A案件において、ストラクチャリング・ネゴシエーション・ファイナンスアレンジなど多数の実績を持つ。また、事業計画策定、子会社再編・管理、上場準備における経営全般に関わる社内外の調整業務に多数関与した経験から再生計画の策定支援ならびに実行支援、モニタリング業務など企業再生に関するアドバイザリー業務も得意とする。この他、複数の企業にて社外取締役及び顧問を務める。

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