上場企業グループ入りに伴う決算内製化・早期化支援

非上場のBtoC向けサービスを提供する企業が、大手上場企業グループの資本参画を経て、その連結子会社となった。

従来の経理業務は外部への業務委託を中心に運用されており、単体としての機能は一定程度確立されていたものの、取引の発生から記帳までの受け渡しに時間を要し、また現金主義に近い運用となっていたことから、決算の締めに約45日を要していた。

加えて、業務プロセスや原始データの一部が委託先に委ねられており、自社が直接把握・管理すべき領域が社外に残っていたことから、上場企業グループの連結子会社として求められるガバナンス・内部管理の水準に適合させるためには、これらを自社の管理下に移す必要があった。

グループ入りに伴い、限られた期間の中で、発生主義に基づく記帳体制の整備とガバナンス強化を両立させた経理体制を構築することが求められた。

私たちが提供したValue

・PMI*¹のパートナーとして、常駐でグループ入り後の経理体制構築を推進
・委託先に委ねられていた業務プロセス・原始データを自社の管理下に集約し、発生主義に基づく記帳体制とガバナンス強化を実現
・買収特有の会計論点(開始貸借対照表の作成やグループ会計基準への組替対応など)についても、現状把握から実務への定着までを一貫して支援し、決算の早期化を実現

*1 PMI(Post Merger Integration):M&A成立後に行われる経営統合のプロセスのこと。

具体的な支援内容

経理体制の現状把握と内製化方針の策定

・業務プロセス・工数・情報フローの整理(委託先に委ねられ、自社で把握できていなかった領域の可視化)
・内製化する業務とアウトソースを継続する業務の仕分け
・実行スケジュールとマイルストーンの策定

会計・財務業務の内製化

・記帳業務の引き継ぎと実務トライアルの実施
・現金主義に近い運用から、発生主義会計への移行
・入出金管理業務の手順の整理、マニュアル・チェックリストの整備
・自社人員への引き継ぎ

決算早期化とグループ会計対応

・記帳業務の内製化による外部委託先とのやり取りに伴うリードタイムの解消、計上基準の整理、関連する業務フロー・ルールの見直しによる決算プロセス全体の効率化(記帳・数値確定までの期間を、従来の約45日から5営業日まで短縮)
・開始貸借対照表(支配獲得日時点)の作成
・グループの会計基準への組替対応と決算情報の提出体制整備
・会計基準差異に関する影響額の算定

業務フローの標準化と自走化

・クラウド会計システム導入に向けたデータ移行を実施し、紙・メール・表計算ソフト中心の運用からの転換を推進
・マニュアル・チェックリスト・役割分担表の整備
・業務領域ごとに引き継ぎ完了後、段階的に支援を縮小し、最終的に自社運営へ移行